耳抜きができない!初級編
はじめに
耳抜き(圧平衡)は大きく分けて3種類の方法があります。
1.トゥインビー法
2. バルサルバ法
3. フレンチェル法
今回は、2.バルサルバ法の紹介をしたいと思います。
バルサルバ法は誰でも簡単に習得することができて、効率良く耳抜きができるのでフリーダイビングやスキンダイビングを始めたばかりの人にオススメしている耳抜き法です。耳抜きが出来なくて-5m以上潜れないという方はぜひ読んでみてください。
バルサルバ法
バルサルバ法のやり方は、「お腹に力を入れて、肺の空気を耳管に送り耳抜きをする」もっと簡単にいうと、「鼻をつまんだ状態で鼻をかむ動作」です。
できてるのかな?という方は、いきなり鼻を完全に塞ぐのではなく軽く鼻をつまみ、2〜3秒鼻息を出し続けた状態のまま完全に鼻を塞いでみてください、その時に両耳がポン、ポンと耳が詰まった感覚になれば正解です。
もしならなければもう少しお腹に力を入れてみましょう、とても簡単ですが意識するポイントが何点かあります。
・瞬発的なフン!じゃなく、継続的なフーーーン!
力強くフン!がダメな理由は、あまり水圧がかかってない状態で力強くやると鼓膜の損傷につながること、瞬発的だと耳に空気が届く前に圧が弱くなってしまうこと。なので、抜けないからといって何回もフン!フン!とやるより長く強くフーーーン!を実践してみてください。
・できるだけ空気をたくさん吸う
0m~10mは1気圧から2気圧と、2倍の水圧がかかります。潜る前にパンパンに吸っても、-10m付近に到達した時点で肺の空気が半分になってしまいます、そうすると圧をかけるのにも相当な力が必要になるので潜る前になるべくたくさん空気を吸い込みましょう。
・痛くなる前に耳抜きする
-5m付近で耳が痛くなり耳抜きできないという人はもしかしたら1回も正確に耳抜きが出来てない可能性があります。原因は耳抜きの回数が少ない、抜きが甘く圧が蓄積されていき最終的に空気の通り道(耳管)が狭くなり耳抜きできずに痛くなります。1mおきに耳抜き、1回1回確実に耳抜きすることを意識してみてください
・外耳(耳の穴)を水で満たしておく
外耳に空気が残った状態で潜航すると、その空気も一緒になって圧がかかる事になるので潜る前は必ず耳の中を水で満たしてください。
最後に
フリーダイビングやスキンダイビングをはじめるとき、誰もが一番最初にぶつかる問題が耳抜きです。初めから感覚でできたという人も稀にいますが、ほとんどの人は習得してできるようになります。耳抜きが出来ないから潜るのを諦めてしまうのはすごくもったいないです!
素潜りの方法についてたくさんの記事や動画がありますが一番の近道はフリーダイバー、フリーダイビングインストラクターなどの素潜りに特化した人からアドバイスや指導をしてもらうのがオススメです。
バルサルバ法は、肺活量や横隔膜の柔らかさなど人によって限界深度が異なりますが、女性でも-20m付近までは問題なく耳抜きが可能です。深い深度でお腹に力を入れても耳まで圧をかけられなくなったら次のステップ、フレンチェル法を習得しましょう!
次回は最も効率的なフレンチェル法の紹介をしたいと思います