フリーダイビングとは、スキューバダイビングで使用する呼吸器や重器材は一切身に付けず、またレクリエーションとして楽しむシュノーケリング、スキンダイビングとは異なり無呼吸状態での泳ぐ距離、潜る深度、無呼吸時間を競う唯一無二のメンタルスポーツです。無呼吸状態の限界に挑戦するアスリートとして活動する者もいれば、ヨガや瞑想などといった自分の身体や心のリフレッシュを目的として活動する者もいます。
”フリーダイビングは、"呼吸衝動"が脳や身体に組み込まれたものではないということ学んでいき、心と身体に起こっている古い情報をアップデートさせ、安全に確実な方法で"呼吸衝動"を処理するということを習得します。呼吸をしないと決断する、そこからフリーダイビングの始まりです”
競技種目
STA (スタティックアプネア)
スタティックアプネアとは、脱力した状態で水面にうつ伏せで浮かび閉塞時間の長さを競う種目です。酸素の消費を極力抑えるため、身体的な能力に加え心理的なコントロールがとても重要です
CWT (コンスタントウェイト)
コンスタントウェイトとは、フリーダイビングの花形種目です。フィンを履き水底へ繫る潜降ロープに沿って垂直に潜れる深度を競う種目です。ターン時以外ロープを掴まない、ウエイトの量を変えてはいけないなどのルールがあります。CWT以外に2枚フィンでのCWTB(コンスタントウェイトバイフィン)、フィンを装着しないCNF(コンスタントノーフィン)があります
DYN(ダイナミックウィズフィン)
ダイナミックウィズフィンとは、水平距離を競うプール種目になります。耳抜きや水圧を気にしない代わりに姿勢やフィンワーク、基本となる息こらえが重要になる種目となります。DYN以外に2枚フィンでのDYNB(ダイナミックウィズバイフィン)、フィンを装着しないDNF(ダイナミックアウトフィン)があり、それぞれ異なったルールがあります
FIM(フリーイマージョン)
フリーイマージョンとは、水底へ繋がる潜降ロープをフィンを履かずに腕の力のみで垂直に潜れる深度を競う種目です。フィンを使わないので乳酸が溜まりにくくウォーミングアップやトレーニングにも適した種目です
VWT(ヴァリアブルウェイト)
ヴァリアブルウェイトとは、ザボーラという機械に乗って潜降し、ボトム到着後ロープを手操って浮上、またはフィンを履き浮上をする種目です
NRT(ノーリミット)
ノーリミットとは、ザボーラという機械に乗って潜降し、エアバルーンやウェットスーツの中に空気を入れたりなど浮力物に掴まって浮上する種目です。海洋種目の中で一番酸素消費を抑えた形式のため最も深い記録が刻まれる種目です
スキンダイビングとは
競技やスポーツとして行うフリーダイビングとは異なり、海を自由奔放にルールに縛られることなく泳いで遊ぶことを、日本ではスキンダイビングといいます。資格も必要なく気軽に始められるアクティビティですが、安全に楽しく遊べるよう必要最低限の知識と技術を身につけましょう
スキンダイビングの注意事項
- 浮力の確保、フロート等を持っていく
海に入る際はウェットスーツ、タッパーなど自身の浮力を確保できる服装がオススメです。万が一トラブルが発生した場合でもウェイトベルトを外せば瞬時に浮力を確保できます。その他にも、クラゲやプランクトンなどから肌を守る役割も果たします。
また、フロート等の浮力がある器材を持って海に入ることを推薦しています。体調が悪くなり休憩したい場合や、怪我をし動けなくなった人を移動させるのに最適です。
- 海況を把握する
エントリー時、エキジット時の風、潮見は海で遊ぶにあたって必ず把握してないといけません、入る時は海況が良かったのに戻る頃には大荒れで大変な思いをしたという話をたまに聞きます。ポイントにもよりますが、潮位70cm以上あることを確認してから遊ぶようにしましょう。
- 必ず2人以上でエントリーする
スキンダイビングに慣れてきて、一人でも潜りたい気持ちはとてもわかります。しかし、万が一事故が起こってしまった場合誰にも気づいてもらえません。必ず2人以上で遊ぶようにしましょう。
- サンゴを傷つけない
海に生息する50万種の生物のうち4分の1がサンゴ礁に暮らしていると言われています。サンゴが死んでしまうと生態系バランスが崩れて宮古島の魚たちも減少してしまいます。日焼け止めなどに含まれる化学物質もサンゴにとって悪影響です。